「3人目だから、つわりも少しは楽になるかな」と期待している方もいると思います。
一方で、「3人目はつわりが軽いけど、赤ちゃんは大丈夫?」と不安になる方もいるかもしれません。
この記事では、医学研究などの情報をもとに、出産回数とつわりの関係についてわかっていることと、3人目の妊娠中にできる工夫をまとめました。
この記事は、公的機関や専門団体、メーカーなどの公開情報をまとめたもので、医療従事者が書いたものではありません。
体調に不安があるときは、かかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談してください。
この記事のポイント
- 3人目だとつわりが軽くなるのか
- つわりが軽いときに知っておきたいこと
- 上の子2人のお世話とつわりを両立する工夫
3人目だとつわりは軽くなる?
妊娠ごとに違うことがある
同じ人でも、つわりの重さは妊娠ごとに違うことがあります。
3人目が1人目・2人目より軽く感じる人もいれば、変わらない人、重く感じる人もいます。
「3人目なら軽くなる」という決まりはありません。
つわりの原因についての研究
2023年に『Nature』に発表された研究では、つわりの吐き気や嘔吐に、胎児由来の「GDF15」というホルモンが関わっていることが報告されました。[1]
つわりの重さには、胎児が作るGDF15の量と、お母さんのGDF15に対する感じやすさが関係していると考えられています。[1]
妊娠ごとにつわりの重さが違う理由は、まだはっきりわかっていません。
重いつわりは繰り返すこともある
以前の妊娠で入院が必要なほど重いつわり(妊娠悪阻)を経験した場合、次の妊娠でも繰り返すことがあります。
複数の研究をまとめた論文では、次の妊娠で繰り返す割合は、研究によって15〜81%と大きな幅がありました。[2]
以前の妊娠でつわりが重かった場合は、早めに産婦人科で相談しておくと安心です。
つわりが軽いときに知っておきたいこと
つわりが軽くても心配しすぎなくていい
米国の研究では、妊娠初期に吐き気や嘔吐があった人は、流産のリスクが低かったと報告されています。[3]
ただし、これはたくさんの人をまとめて見た傾向です。
つわりが軽い、またはほとんどないからといって、赤ちゃんに問題があるということではありません。
不安なときは、一人で抱え込まずに妊婦健診で相談しましょう。
無理をしすぎない
つわりが軽いと、「自分がやらなきゃ」と上の子のお世話や家事を頑張りすぎてしまうことがあります。
妊娠初期は疲れやすい時期でもあるので、休めるときは休みましょう。
つわりが重くなったら
つわりは、時期によって重さが変わることもあります。
水分もとれない、体重が急に減った、ふらつくといった症状があるときは、早めに産婦人科を受診してください。[4]
関連記事:つわりで何も食べられない時の対処法
上の子2人のお世話とつわりを両立する工夫
送迎や家事を分担しておく
体調の波があることを前提に、上の子の送迎や家事をパートナーや家族と分担しておきましょう。
つわりが重くなったときにも、すぐに頼みやすくなります。
関連記事:つわりで保育園の送迎がつらいときは?
食事の準備を減らす
料理のにおいがつらいときは、作り置きや冷凍食品、宅食サービスを使って、食事の準備を減らしましょう。
すぐ食べられるものを置いておく
上の子のお世話で自分の食事が後回しになりがちなときは、ゼリー飲料など、すぐに口にできるものを手の届くところに置いておくと安心です。
水分がとりにくいときは
水が飲みにくいときは、少量ずつ飲んだり、ゼリー状のものを使ったりする方法もあります。
関連記事:つわりで水分が摂れない時の対処法
頼るタイミングの目安
| 状態 | 対応の目安 |
|---|---|
| 食事や水分がほとんどとれない日が続く | 家族に送迎や家事を代わってもらい、産婦人科に相談する |
| 立っているのもつらい、めまいがする | 無理をせず横になり、症状が続くときは受診する |
| 気分の落ち込みが強い | パートナーや助産師に気持ちを話す |
3人目のつわりに関するQ&A
まとめ
- つわりの重さは、同じ人でも妊娠ごとに違うことがある
- 3人目だから軽くなるという決まりはない
- 以前の妊娠でつわりが重かった場合は、早めに産婦人科で相談する
- つわりが軽いからといって、赤ちゃんに問題があるわけではない
- 上の子のお世話や家事は、家族や便利なサービスに頼って負担を減らす
3人目の妊娠は、上の子のお世話もあって大変ですよね。
一人で頑張りすぎず、周りの手も借りながら過ごしてくださいね。
参考にした情報
- Nature Asia「医学:妊婦がつわりを経験する原因を調べる」(2023年12月14日)
- Dean CR, et al. The chance of recurrence of hyperemesis gravidarum: A systematic review. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol X. 2020
- Hinkle SN, et al. Association of Nausea and Vomiting During Pregnancy With Pregnancy Loss. JAMA Intern Med. 2016(PubMed)
- 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト:つわり」
最終確認日:2026年9月23日
