つわり中に頭痛が出てくると、「これってつわりが終わるサイン?」と気になりますよね。
一方で、「頭痛薬を飲んでもいいの?」「危ない頭痛もあるの?」と不安になる方もいると思います。
この記事では、日本産科婦人科学会や医療機関の情報をもとに、つわり中の頭痛について知っておきたいことと、対処法、受診の目安をまとめました。
この記事は、学会や医療機関の公開情報をまとめたもので、医療従事者が書いたものではありません。
突然の激しい頭痛や、目が見えにくいなどの症状があるときは、すぐに医療機関に連絡してください。
この記事のポイント
- 頭痛はつわりが終わるサインなのか
- つわり中に頭痛が起こりやすい理由と、自宅でできる対処法
- 頭痛薬の注意点と、受診したほうがよい頭痛
頭痛はつわりが終わるサイン?
インターネットでは「頭痛はつわりが終わるサイン」と言われることがありますが、そのような医学的な基準はありません。
頭痛が出てもつわりが続く人もいれば、つわりが治まったあとに頭痛だけが残る人もいます。
頭痛があるかどうかだけで、つわりの終わりを判断することはできません。
つわりが治まる時期の目安
厚生労働省によると、つわりは一般に妊娠5〜6週ごろから始まり、妊娠12週ごろには治まっていくことが多いとされています。[1]
治まり方には個人差があり、日によって波がありながら少しずつ楽になっていく人もいます。
つわり中に頭痛が起こりやすい理由
妊娠初期の頭痛の原因は一つとは限らず、はっきりしないことも多いです。
つわり中は、次のような状態が重なりやすく、頭痛のきっかけになることがあります。
- 吐き気で水分がとれず、脱水気味になっている
- 食事がとれず、空腹の時間が長い
- 眠りが浅く、睡眠不足になっている
- つらさが続き、疲れやストレスがたまっている
もともと片頭痛がある人は、妊娠中に頭痛の出方が変わることもあります。
自宅でできる頭痛の対処法
水分を少しずつとる
水分がとりにくいときは、一度にたくさん飲まず、少量ずつこまめにとりましょう。
ゼリー状のものを使う方法もあります。
空腹の時間を長くしない
食べられそうなときに、クラッカーなど少量でも口にしておくと、空腹の時間を減らせます。
暗く静かな部屋で休む
光や音がつらいときは、部屋を暗くして静かな場所で横になりましょう。
眠れるときは、無理をせず休むことが大切です。
冷やしてみる
こめかみや首の後ろを冷やすと楽に感じる人もいます。
冷やしてつらくなるときは、無理に続けないでください。
関連記事:つわりで水分が摂れない時の対処法
頭痛薬を飲んでもいい?
妊娠中は、使える薬の種類や時期が限られています。
日本赤十字社医療センター薬剤部の資料では、アセトアミノフェン(カロナール)は妊娠中でも比較的安全に使える薬とされています。[3]
一方で、ロキソニン、ボルタレン、イブプロフェンなどは、妊娠中期〜後期に使うと胎児に影響を与える可能性があると書かれています。[3]
これは飲み薬だけでなく、貼り薬(湿布)や塗り薬も同じです。[3]
市販の頭痛薬には、複数の成分が入っているものもあります。
頭痛薬を使いたいときは、自己判断で飲まずに、かかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談しましょう。
妊娠中の薬について相談できる窓口として、国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」もあります。[4]
すぐに受診したほうがよい頭痛
次のような頭痛のときは、様子を見ずに、すぐにかかりつけの産婦人科や医療機関に連絡してください。
- 突然起こった、これまでに経験したことのない激しい頭痛
- 目がチカチカする、見えにくいなどの症状を伴う頭痛
- 顔や手足の急なむくみ、急な体重増加を伴う頭痛
- 手足のしびれ、話しにくさ、意識がぼんやりするなどの症状を伴う頭痛
- 水分がとれず、ふらつきを伴う頭痛
妊娠20週以降の頭痛は特に注意
日本産科婦人科学会によると、妊娠高血圧症候群は主に妊娠20週以降に起こる病気です。[2]
特徴的な症状はありませんが、むくみや頭痛、めまい、目が見えにくいといった症状には注意が必要とされています。[2]
つわりが終わったあとの時期に頭痛が続くときも、早めに相談しましょう。
つわり中の頭痛に関するQ&A
まとめ
- 頭痛がつわりの終わりのサインだという医学的な基準はない
- つわり中は、脱水や空腹、睡眠不足などで頭痛が起こりやすくなる
- 水分をこまめにとる、空腹を避ける、暗い部屋で休むなどの対処法がある
- 頭痛薬や湿布は、自己判断で使わず、医師や薬剤師に相談する
- 突然の激しい頭痛や、目の見えにくさなどを伴うときは、すぐに受診する
頭痛がつらいときは、我慢しすぎずに相談してくださいね。
参考にした情報
最終確認日:2026年9月23日
