つわりがつらいけれど、できれば薬以外の方法も試してみたい、と考える方もいると思います。
そんなときの選択肢の一つが、ツボ押しです。
この記事では、医学研究をまとめた論文の内容をもとに、つわりのツボ押しについてわかっていることと、試すときの注意点をまとめました。
この記事は、公的機関や専門団体、メーカーなどの公開情報をまとめたもので、医療従事者が書いたものではありません。
体調に不安があるときは、かかりつけの産婦人科医や薬剤師に相談してください。
この記事のポイント
- ツボ押しにつわりを楽にする効果はあるのか
- つわりで試されることが多い「内関」の場所と押し方
- 試すときの注意点と、受診が必要な症状
ツボ押しはつわりに効く?
2015年に発表されたコクラン・レビューでは、つわり(妊娠初期の吐き気・嘔吐)に対するさまざまな方法の研究がまとめられています。[1]
その中で、手首の「内関(P6)」というツボを押す方法の効果については、根拠が限られているとされました。[1]
つまり、ツボ押しでつわりが楽になるとはっきり言えるほどの研究結果は、まだそろっていません。
ただ、道具がいらず、自分で手軽に試せる方法ではあります。
「楽になったら助かる」くらいの気持ちで、無理のない範囲で試してみましょう。
つわりで試されることが多いツボ「内関」
内関の場所
内関(ないかん)は、手首の内側にあるツボです。
手のひらを上に向け、手首のしわの中央から、ひじのほうへ指3本分ほど進んだあたりにあります。
2本の筋の間にあるので、指で探してみましょう。
押し方
- 反対の手の親指の腹で、ゆっくり押す
- 「痛気持ちいい」くらいの強さにとどめ、強く押しすぎない
- 数秒押してゆるめる、を何回か繰り返す
- 痛みやしびれ、気分の悪さが強くなったらやめる
リストバンドを使う方法
内関のあたりを押すリストバンドもあり、乗り物酔い対策として売られています。
ただし、効果には個人差があり、つわりが楽になるとは限りません。
締め付けがきつすぎないか確認し、肌に赤みやかゆみが出たら使うのをやめましょう。
ツボ押しを試すときの注意点
強く押しすぎない
強い力で押し続けると、あざができたり、痛みが残ったりすることがあります。
やさしい力で試しましょう。
足やお腹のツボは自己判断で押さない
ツボの中には、「妊娠中は強い刺激を避けたほうがよい」と言われるものもあります。
手首以外のツボを試したいときや、鍼灸院で施術を受けたいときは、事前にかかりつけの産婦人科医に相談し、施術者にも妊娠中であることと週数を伝えましょう。
お腹の張りや痛みがあったらやめる
ツボ押しの途中や後に、お腹の張りや痛み、出血などがあったときは、すぐにやめて産婦人科に連絡してください。
ツボ押しだけで乗り切ろうとしない
ツボ押しは、あくまで自分でできる工夫の一つです。
厚生労働省は、1週間に2kg前後体重が減った場合や、妊娠12週以降も症状が続く場合などは、つわりが重症化するおそれがあるとしています。[2]
水分もとれない、ふらつく、意識がぼんやりするといった症状があるときは、ツボ押しで様子を見ずに、早めに産婦人科を受診してください。
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つわりのツボ押しに関するQ&A
まとめ
- 内関(P6)のツボ押しがつわりに効くという根拠は、まだ限られている
- 内関は、手首のしわから指3本分ほどひじ側にあるツボ
- やさしい力で押し、痛みや気分の悪さが強くなったらやめる
- 手首以外のツボや鍼灸は、事前に産婦人科医に相談する
- 水分がとれないなど症状が重いときは、早めに受診する
無理のない範囲で、自分に合う方法を探してみてくださいね。
参考にした情報
最終確認日:2026年9月27日
