「レアチーズケーキ、食べちゃった…!」
つわりでふらふらしながら買い物して、成分表示を見ずに一口食べたあとでリステリア菌のことを思い出して青ざめる——そんな経験、実は珍しくありません。
先に結論をお伝えすると、多くの場合は過度に心配しすぎなくて大丈夫です。
国産大手メーカーのチーズは加熱殺菌済みのものがほとんどで、実際にリステリア症を発症する人はごく僅かだからです。
とはいえ「絶対安全」とは言い切れないのも事実。
この記事で、今すぐ確認すべきポイントと、もしもの時の対処法をチェックして、モヤモヤをすっきり解消しましょうね。
- 国産大手チーズは加熱済みで感染リスクは極めて低い
- 発熱等の体調変化を注視し、異常があれば早急に受診
- 加熱済みのベイクドやスフレケーキなら妊娠中も安全
妊娠中にレアチーズを食べてしまった際のリスクと対処
レアチーズケーキを食べてしまった後に気になる、リステリア菌の具体的なリスクと今後の対策についてお伝えしますね。
胎児への具体的な影響
妊娠中は免疫力が低下しているため、一般の方に比べてリステリア菌への感染リスクが約20倍も高くなっていると言われています。(出典:https://www.sanolc.com/2017/08/26/406/)
もしお母さんが感染してしまうと、菌が胎盤を通して赤ちゃんに届いてしまう「垂直感染」が起こる可能性があるんです。
厚生労働省の資料によると、感染によって流産や死産、あるいは新生児の髄膜炎といった深刻な事態を招くリスクが指摘されています。
なお「流産の確率は約20%」という数値を見かけることがありますが、これは実際にリステリア症の感染が確定した症例における流産・死産の割合であり、「レアチーズを食べたら20%の確率で流産する」という意味ではありません。()
健康な成人が発症するには相当量の菌の摂取が必要とされており、少量を一度食べた程度で感染に至るケースは稀です。まずは落ち着いて、次の対処法を確認していきましょう。
【用語解説】リステリア菌とは、河川や土壌など自然界に広く分布する細菌で、冷蔵庫のような低温環境や高い塩分濃度の中でも増殖できる強い生命力を持っています。
主な初期症状
リステリア菌に感染した場合、初期にはインフルエンザに似た症状が出ることが多いのが特徴です。
具体的には、38度以上の急な発熱、悪寒、筋肉痛、そして激しい頭痛などが挙げられますね。
お母さん自身は「ちょっと風邪を引いたかな?」と軽く感じてしまう程度の軽症で済むことも珍しくありません。
しかし、母体が軽症であっても赤ちゃんへの影響は別問題なので、体調の変化には敏感になっておきましょう。
潜伏期間
リステリア菌の厄介なところは、食べてから症状が出るまでの「潜伏期間」が非常に長いことです。
一般的には3週間程度ですが、世界保健機関(WHO)の情報では最大で90日間という長い潜伏期間が報告されています。
「食べてから数日経ったからもう大丈夫!」とすぐに安心せず、数週間は体調に異変がないか見守る必要があります。
とはいえ、過度に毎日怯えすぎるのもストレスになってしまうので、ゆったりとした気持ちで過ごしてくださいね。
先生潜伏期間が長いのは盲点ですよね…!
国産大手クリームチーズは妊娠中でも安全な理由
実は、日本国内で一般的に流通している大手メーカーのクリームチーズは、それほど心配しすぎる必要はないんです。
加熱殺菌済み
日本の大手食品メーカーが製造しているクリームチーズの多くは、原料乳の段階でパスタリゼーションと呼ばれる加熱殺菌が行われています。
リステリア菌は熱に弱いため、製造工程でしっかりと加熱されていれば、その時点で菌は死滅していると考えて大丈夫です。
コンビニやスーパーで売られているレアチーズケーキも、こうした殺菌済みのチーズが使われていることがほとんどですよ。
「うっかり食べてしまった!」という場合でも、パッケージ裏を見て国内製造であればリスクはかなり低いと言えますね。
製造工程の管理
日本国内では食品の衛生管理が非常に厳しく、リステリア菌に対する規格基準もしっかりと設けられています。
内閣府食品安全委員会の調査によれば、国内のナチュラルチーズの汚染率は約0.3%と極めて低い数値です。
「1gあたり100cfu以下」という国際基準に準じた管理が徹底されているため、私たちは安心して口にできるわけですね。
工場での衛生チェックも24時間体制で行われているケースが多く、意図しない混入が防がれています。
- 原料の乳をしっかり加熱殺菌している
- 厳格な規格基準をクリアしている
- 衛生的な専用工場で製造されている
▶ 【製菓用にも】QBB クリームチーズ 1kgはこちら(パッケージの種類別表示・加熱有無は購入前にご自身でもご確認ください)
輸入食品との差
注意が必要なのは、海外から輸入された「非加熱」のナチュラルチーズや、それを使った専門店の商品です。
フランスなどの伝統的な製法で作られたチーズの中には、無殺菌乳を使用しているものがあり、リステリア菌のリスクが残る場合があります。
デパ地下や個人のケーキ屋さんで「本場フランス産のチーズ使用」と謳っているレアチーズケーキは、少し警戒したほうがいいかもしれません。
一方で、国産メーカー品は万が一のことがないよう徹底して管理されているため、その差は非常に大きいと言えますね。
レアチーズ誤食後に不安を感じる際の3つの行動
もしレアチーズケーキを食べてしまって、「どうしよう!」と不安になった時に取ってほしい3つの具体的な行動をご紹介します。
摂取内容を記録
まずは落ち着いて、いつ・どこで・何を・どれくらい食べたのかをメモに残しておきましょう。
「コンビニの個包装レアチーズを半分食べた」といった具体的な情報は、もし病院に行くことになった際に医師の重要な判断材料になります。
食べたものの商品名やメーカー名、お店のレシートなどが残っていれば、捨てずに保管しておくとより安心です。
記録をつけることで、自分の状況を客観的に見つめることができ、パニックを抑える効果もありますよ。
医師への連絡
どうしても不安が消えない場合や、少しでも体調に違和感がある場合は、遠慮せずに産婦人科へ連絡しましょう。
検診のついででも構いませんし、心配で夜も眠れないなら電話で相談してみるのも一つの手です。
産婦人科の先生は、こうした「食べてしまった」という相談を日々受けているので、冷静にアドバイスをくれますよ。
つわりで食事が偏っている時期だと不安も大きくなりがちですが、専門家に話を聞いてもらうだけで心が軽くなるはずです。
発熱時の対応
もし数日から数週間の間に、38度以上の発熱や筋肉痛のような症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。
その際は必ず「妊娠中であること」と「いつ頃、非加熱のチーズを食べたか」を医師に伝えることが鉄則です。
リステリア症は潜伏期間が長いため、医師もチーズの摂取と結びつけて考えにくい場合があるからです。
適切な抗生剤による治療を早期に開始すれば、赤ちゃんへの影響を最小限に抑えられる可能性があります。
レアチーズケーキを食べた後に発熱や悪寒、筋肉痛などの症状が出た場合は、決して自己判断で放置しないでください。リステリア菌の潜伏期間は数日〜数週間と長いため、少しでも体調に異変を感じたらすぐに産婦人科を受診しましょう。受診時には「いつ、何をどのくらいの量食べたか」を医師に明確に伝えることが、適切な診断に繋がります。
先生早めの相談が赤ちゃんを守ることに繋がります!
妊娠中でも安全に楽しめるチーズケーキの種類
レアチーズケーキは控えたいけれど、どうしてもチーズケーキが食べたい!という時におすすめの種類を紹介しますね。
ベイクド
ベイクドチーズケーキは、オーブンでしっかり焼き固めているため、妊娠中でも最も安心して食べられる種類です。
中心部まで高温で加熱されているため、もし原料のチーズに菌がいたとしても、完全に死滅しています。
濃厚な味わいで満足感も高いので、甘いものが欲しくなった時の強い味方になってくれますね。
ただし、糖分やカロリーは高めなので、食べ過ぎには注意して楽しんでください。
私のおすすめ!
ベイクドチーズケーキなら、お店でもお家でも安心して食べられます。
最近は低糖質なレシピも多いので、体重管理中の方にもぴったりですよ。
スフレ
ふわふわとした食感が魅力のスフレチーズケーキも、基本的には加熱工程があるため安全に食べられます。
メレンゲを混ぜて湯煎焼きにする工程で、チーズもしっかりと熱を通されているからです。
レアチーズのような口溶けの良さを楽しみつつ、リステリア菌のリスクを避けられるのが嬉しいポイントですね。
市販のスフレケーキも、基本的には加熱済みなので安心して手に取ってください。
ニューヨーク
ニューヨークチーズケーキは、ベイクドの一種ですが、より低温の湯煎でじっくり焼き上げるのが特徴です。
「中まで火が通っているの?」と不安になるかもしれませんが、凝固するまで加熱されているので問題ありません。
レアチーズに近い滑らかさがありながら、しっかりと加熱の恩恵を受けられるのがメリットです。
ベイクドよりもクリーミーなものが食べたい時は、ニューヨークタイプを選んでみるのもいいでしょう。
レアチーズ妊娠中食べてしまったに関するQ&A
まとめ:レアチーズの特性を理解して不安を解消しよう
レアチーズを食べてしまって「どうしよう…!」とパニックだったかもしれませんが、まずは深呼吸して落ち着いてくださいね。
最後に、今回お伝えした大事なポイントをギュッとまとめておきます!
- リステリア菌は母体が軽症でも赤ちゃんに影響が出る可能性がある
- 38度以上の発熱や悪寒など、インフルエンザに似た症状に要注意
- 潜伏期間は意外と長く最大90日間なので、しばらくは体調をチェック
- 国産の大手メーカー製なら加熱殺菌済みなので、過度に怖がらなくてOK!
もし「高熱が出てきた」「どうしても心配で夜も眠れない…」という時は、遠慮せずに産婦人科の先生に相談して安心をもらってくださいね。ストレスを溜めないことが赤ちゃんにとっても一番なので、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう!
